落語は命の恩人

当店の落語会、寄席にほぼ毎回欠かさずご参加して下さる方が
何組がいらっしゃるのですが
その中の一組の方とゆっくりお話しする機会があり
どうして落語がお好きなのかという話題に・・・
答えは私が想像もしないものでした。
バリバリの営業マンで一日の睡眠時間が2~3時間という日が続き
携帯電話は昼夜構わず鳴る毎日
夜中でも電話が鳴ると現場に行く日々でした。
体力的には大丈夫だと思っていても
心はだんだん疲れていき
ある日突然、うつ状態、パニック障害に。
家から出れず、仕事にも行けず
何もできない状態になりました。
そんな状態を救ったのが
笑う事、落語だったのです。
テレビで落語を聞くのが精一杯だったのが
落語会に行ってみたい
生で聞いてみたいという気持ちになり
ひとりでは外出出来ないので
家族と一緒に寄席に行き
落語を聞いて笑う事で
少しずつ自分を取り戻していったのです。
今でも、完治してはいらっしゃらないのですが
落語は命の恩人だとおっしゃってました。
笑う事は、体にいい、がん細胞をやっつけたり
若返りの秘訣だと耳にする事はよくありますが
体験談を聞いたのは初めてでした。
ご家族の方も、元気になっていく姿を見て
今までは忙しくて一緒に過ごす事も出来なくて
こんなことになってしまい
本当にどうなるかと思ったけど
同じ時間を共有し、笑い
楽しめるなんて夢みたいですと。
なので、これからも続けて下さいと。
誰かが誰かの元気の素です。